丹後100キロ(2)

 5時くらいからようやく明るくなってくる。小雨の中、3人で併走。もう1人は、このレースで3回優勝しているI西君だ。25キロ通過、前に女性ランナー?が見える。「S根さんか?」とI西君。で、ここから2人がギアチェンジ。俺は、1人取り残されてここから1人旅。雨がだんだんきつくなってくる。帰りの七竜峠を登って下ったところで、後から1人抜かされた。さきほどの女性S根さんは、それと入れ違いにかわす。スタート地点、「アミティあみの」に帰ってきた頃は、結構、足にきていた(とにかく56キロ地点まで…)。56キロには、着替えや補給が待っている。中間地点を通過して、「あじわいの郷」に入ると前に足の止まった選手が1名見えた。それをかわして7位。「…郷」を出る下りで、もう1人見えた。その選手を54キロ前後でかわして6位。あと少しで56キロだ、っと思っていたら、後から1人に追いつかれてかわされた。七竜峠で落ちて行った選手だ…。やれやれの感じで56キロの着替えポイントへ。濡れたシャツを着替えて、補給をして再スタート(他のトップ選手は着替えなんかしないみたい…、経験の差)。この先60キロから72キロまでは、4〜6%の登り。最後には10%近い登りになっている。ザーザー雨の中、前後にだれも選手の姿が見えない中、本当に歯を食いしばって登った(前日に車で登って頂上を確かめていたことがよかった)。このときは、4キロ毎にあるエイドステーションが救いのように有難く感じられた。