氷ノ山山系トレイル(2)

 去年は、道なき道を沢伝いに登ったところを今年は下り。トレイルに入ってしばらくすると沢伝いの道?に出る。ここを下って…、!!!!いきなり足元が崩れて7、8メートル下の沢に滑落!あっと思った瞬間、雑木をつかもうとしたが間に合わない。ザザザーっと落ちて行く(げげ!!骨折するか?)運よく、落ちたところの土が柔らかく大事には成らなかったが、見上げるともうもとの道に戻る術無し。そのまま沢の中を下る。腕、足が擦過でキズだらけ(次のエイドで「治療しますか?」と言われたがそのまま続行だ)。なんとかようやく抜けて舗道の下りへ。ここがまた嫌になるくらい下る(足が潰れそうだ)。この先が第2関門。ここから最後のトレイルに入る。急斜面をずっと歩いて登る(どこまで?)。振り返っても誰もいない。とにかく登り続けて尾根へ出る。そこからアップダウンを繰り返していると、先に若手選手(おや、4番。H君じゃんか)。去年の氷ノ山で最後を競い合ったナイスガイのH君だ。ちょっと調子が出ていないのか。「後で追い掛けて来てくれ!」と声を掛けて抜く。その後は、最後の20キロ。はじめの話だとここでスピードアップして…なんて考えていたが、もうほとんど足が動かない。しかも暑い!第3関門から20キロと聞かされたときに時計を見ると、スタートしてから7時間5分を指していた。キロ5分で行ければ、残り10キロで7時間55分、ゴールで8時間45分か?走りながらキロ5分をイメージして走るが、体が動かない。たまにある天然エイド(小滝)で膝や首を冷やして、リフレッシュしてちょっとだけ持ち直す、こんな繰り返し…。残り3キロくらいに来たとき、チラッとゴールのゲレンデが見えた!(いや〜何とか完走は出来るか?)あまりの苦しさにかなり不安な気持ちが充満していた。